3) 規制のもつれ
既存の精製所を拡張しようとすると、必ずthe new source review processの議論になります。環境問題は、精製業・自然保護派双方にとって大きな関心事です。大規模な拡張工事を手がければ、公害防止の為にプラントの古い部分をアップグレードし、高額投資の引き金と成り得る、複雑な一連の規則があります。APIによれば、2002年に産業全体として、多少は容量増加したものの、以来実際には平坦。簡単な拡張は既に行われ、それ以外は海外に向かっています。
The new source review regulationsは1970年代に出来ましたが、クリントン政権によって再解釈されました。何年も前に実施された仕事に、多額の罰金が科されました。ブッシュ政権が、クリントン時代の変化を、元に戻そうと試みている間、それに対抗する訴訟と、お互いに矛盾する州の規則の組み合わせで、業界は拡張計画に慎重にならざるを得ません。更に連邦規制に従う為に、予想以上の費用が費やされています。米国精製業会によれば、この10年間で最大200億ドルを費やしたとされます。例えばValeroは15億ドル、Marathon Ashlandの合弁事業は約9億ドル要すると言われています。
いくつかの会社がプラントを拡張していますが、産業全体としては比較的少ないです。
Marathon Ashlandはミシガン州唯一、デトロイトの製油所を日産74,000 bblから約10万bbl迄拡張。恐らく最大の拡張はPremcorのPort Arthur製油所で、日産25万bblから32万5000迄の予定(2回の名前の変更前、Texacoとしての全盛期は40万bbl/d)。

4) 輸入制限
合衆国では夏、車とトラックが動き続けるために、一日100万bblのガソリン輸入の必要が見込まれています。急速に拡大する需要の不足分は輸入燃料で補われていますが、1月1日に実施された環境規則により、いくつかの国からの輸入さえ制限されます。一日あたり15万bblを輸出していたロシア、トルコや南米等の供給者が、現在要求される低硫黄燃料を作り出せる様な製油所を持たず、輸入が制限されました。

原油価格はとうとう$40/bblを超え、確かに20年ぶりの高値です。ヒューストンのガソリンは昨年末からでも、50¢/Gal近く上がりましたが、日本では数円/ℓしか上がっていません。
アメリカ人の生活費の約一割を占めると言われる、ガソリン代の値上がりですが、好調な経済の下、Texanが古くて燃費の良い車を、大きなSUVに乗り換える傾向は何時迄続くでしょうか?
エネルギーに関する堅い話とのK編集長からのお願いでしたが、「エネルギー動向」を書いても、誰も読まないと思い、Houston Chronicleの記事を参考に上記をまとめました。
更なるご関心があれば、例えばエネルギー基本計画は、下記のホームページをご参照下さい。http://www.meti.go.jp/kohosys/press/0004573/

補足:この記事を書いた直後、5/19の同誌にはさすがのTexanもガソリン代を気にして、乗用車に乗り換え始めたとの記事が出ていました。

 

ビザ申請プロセス変更について
荒木信太郎 
(ロナルド・フリーマン法律事務所:ニューヨーク)

査証申請時における写真撮影と指紋採取は、今秋までに全世界の米国大使館・領事館で実施されることになっており、日本だけの動きではありません。また既に、一部の大使館・領事館では開始されています。具体的な方法などはまだ明らかにされていませんが、写真撮影や指紋採取に人員を割かなければならず、人件費の高い日本では簡単に増員ができないことから現在の人員で対応を余儀なくされる可能性が高く、申請審査への影響が心配されています。例年5月から9月は学生ビザの申請が増加するため、東京・大阪での査証申請審査業務が遅れる傾向にありますが、今夏は例年以上に時間がかかる可能性があり、早めに申請を行うのが賢明といえましょう。
今夏に予定されている日本での査証申請プロセスの変更と、ソーシャルセキュリティー番号発行をめぐり、政府が最近出した見解をご紹介致します。9・11以降めまぐるしく変化するビザ申請方法と、どんどん遅延する審査期間への対応にお役立ていただければ幸いです。
東京米国大使館・大阪領事館での就労ビザ申請

在京米国大使館非移民査証課領事Eric Alexander氏と在阪米国領事館のDavid Chang氏は筆者に対し、今夏より14歳から80歳までのほぼ全てのビザを申請する申請者に対し、写真撮影と指紋押捺を義務付けることになるであろうと語りました。

(次頁へつづく)

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