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「テキサス・ハンティング参戦記」 山田 正明 日本商工会副会長兼教育委員長 |
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| 昨秋、都合2日間のディア・ハンティングに招かれ、サンアントニオ西北にあるRanchに出向いた。ハンティング参加者は約10数名。Ranchの管理人は翌朝のハンティング準備の為に各自の希望の獲物を聞いて回った。参加者は暖炉を囲みグラスを傾けながらそれぞれハンティングにまつわる自慢話を披露した。私にとってハンティングのイメージは農耕民族に対する狩猟民族と言った対比が基本で馬に乗ってキツネを追い駆ける類いの活動的なものであった。当地のハンティング・ルールは、雌鹿は撃ってはいけない、牡鹿も角のポイントが7つ以上に分かれていること、珍種の鹿を撃った場合は剥製にする義務があるとか等々。結構細かいルールで、私のイメージする“活動的なハンティング”の中ではターゲットを見極めながらどう銃を撃つのか疑問が残ったが、夜も更け就寝した。
翌朝4時半起床。朝食の後、ライフルと、「これだけ?」と思いつつ弾丸3発を受け取り、各グループ毎にSUVに乗り込んだ。同乗者は3名。ガイドのカウボーイの運転でヒル・カウントリーのデコボコ道を進む。ブラインドと呼ばれるほんの小さな一坪位の隠れ家に到着。一人が降りて中で待機する。カウボーイはブラインドから銃で狙う地点の周辺に餌を撒く。「ではまた後で、」とそのハンターを置いて次の地点に向かった。数マイル進み、次のブラインドが私の場所となった。成る程これだけ離れれば誤って仲間を撃つ危険は無いなと納得。ブラインドから見下ろす30ヤード位の地点が窪地になっており、その周辺にカウボーイが餌を撒き、Good Luck!と言い残して去って行った。まだ夜明け前で冷え込みは厳しく、寒く退屈であった。ブラインドの隠れ窓からライフルの照準を通して、射撃地点を狙ってみながら、ひたすら牡鹿の出現を待った。一時間位して物音に気付くと鹿が2頭やって来た。
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鼓動が高鳴るのを感じつつ角の数を数えたが、一頭は雌鹿でもう一頭も角が一本でポイントは4つしかない。撃つのは諦め、鹿たちを観察するが、こちらに気付く様子無く撒かれた餌を几帳面に食べている。追い払おうと弾丸抜きで照準を合わせ、引き金を引くとカチンと撃鉄の鳴る音がした。鹿たちは、頭を上げて周囲を警戒する様子も見せたが、すぐに食事に戻った。威嚇射撃も考えたが、折角の静寂を壊すのは憚られた。朝日が相当に高くなった頃、漸く彼らは退散した。その後は何も現れず、辛抱を続けた挙句にSUVが迎えにやって来た。「収獲は?」との問いに、鹿たちは現れたがハンティングの基準に達していなかったと答えた。ハンティングとは釣れないフィッシングと同様にひたすら辛抱が要求されるものだと思った。 昼過ぎに射撃練習場で紙の的を目がけて練習をした。照準を合わせて引き金を引くとけたたましい音がして弾丸が的を貫いた。2発撃って止めにした。2発ともほぼ的の中央に当っていた。ライフル銃とは正確な代物であると思った。 夕刻のハンティングに出発した。狙いは野生の豚に変えた。やはりSUVで15分位走り、川原の近くの空き地にあるブラインドで降ろされた。このブラインドはプラスチック製の箱で中に椅子が一脚あるのみ。鉄パイプの櫓の上に乗っていた。周りの山で動物の鳴き声が聞こえ、だんだん川原まで近付いたように思ったが、姿は見えない。結局、朝早く起きた反動で寝入ってしまった。一つも弾丸を撃つ機会は無かった。ハンティングとは忍耐だと痛感した。 Ranchでは既に鹿が4・5頭収獲されていた。収獲物はRanch脇の鉄棒に釣り下げられ、カウボーイ達が手際よく内臓を処理し、ハンターと共に写真に納まった。夜はその日2回のハンティングの話題に花が咲いた。最終日の翌朝は何を狙いたいかと聞かれ、 |
Wild Turkeyと答えた。鹿のつぶらな瞳は撃つに忍びないし、Thanksgiving前のTurkeyも悪くないと思った。 翌朝、夜明け前からWild Turkeyが出る辺りのブラインドで待機した。子鹿がやって来て餌を食べ始めた。子鹿の角はまだ小さく5〜6ポイントしかない。鹿が居たのではTurkeyも現れまいと思い、狭いブラインドの外に出て近くを散策した。すると遠くにダチョウのような感じで頭を前後に動かしているTurkeyが居るではないか。距離にして200ヤード位。遠過ぎる。近付こうと思って進むとTurkeyと私の間には柵があり、それ以上に近付けない。途中の木や茂みが妨げになって狙いも上手く定められない。結局、そのTurkeyは右に左に何度か行き来した後、バサバサと羽を揺らして低空飛行で飛び去った。 迎えのSUVが来た。結局、今日も収獲無し、練習場で弾を2発撃っただけに終わったと思ったところ、運転手のカウボーイが来がけにTurkeyを見付けたと言う。そこを通って帰るから見付けたら仕留めろと言う。SUVで暫く走ると、突然、直ぐ近くにTurkeyが出現した。近過ぎて、泡を食ってライフルを構えるのに手間取っているうちに、Turkeyはバサバサと物陰に逃げて行った。カウボーイはSUVから降りてTurkey用の笛を吹きながら物陰の後ろを探したが、飛んで逃げてしまった。SUVを動かすと前方遠くに先ほどのTurkeyが歩いている。カウボーイが、今だ狙えと言う。笛をやたらに吹くと向こうでも本物のTurkeyが鳴いている。SUVの助手席のドアで両腕を支え、照準を構えたところ、Turkeyの後ろ姿が入って来た。次の一瞬Turkeyが照準の中央に動くように思え、直ちに引き金を引いた。けたたましい射撃音が響いた。Turkeyは飛び立とうと翼を広げた。が、次の瞬間そのまま崩れ落ちた。 通常、Hunting Storyは一人でブラインド |