Dr. Ned Shimizu

子供の写真のとり方  デジタルかフィルムか?

  − 清水 直樹 清水直樹歯科医院 −

 

前にも書いたことがあると思いますが、私は水中フォトグラファーになりたいと思っていたくらいで、写真が大好きです。最近は私の周りにも子供が生まれた方、または赤ちゃんから幼稚園のお子さんがいらっしゃる方が増えてきています。

 

では短所をどうやって克服するか。実際にカメラを触ってみて速さをチェックすることです。アメリカではなかなか不可能ですが(店においてあるのでまともに動いているのはなかなかないですよね)。なお画素数はあまり重要ではありません。普通のサイズの写真なら2万画素でも十分です。データが少ない分反応が早かったりします。大きく伸ばすなら画素数は大きい方がいいでしょうが、ポスターサイズに自分の撮った写真を伸ばしたことがどのくらいあるでしょうか?

私もその中の一人ですが、子供はかわいいですねえ。いままでは子供の写真なんてと思っていましたが、やはり自分にも子供ができると変わりますねえ。カメラをぶら下げて追っかけまわしています。最近はデジタルカメラも定着して、フィルムで撮るか、デジタルにするか選択ができるようになりました。今回はよく動き回る子供をいかに自然に撮るかを私なりに書きます。

子供や赤ちゃんの特徴はまずなんといっても予測不可能ということです。かわいい表情やしぐさをしていても、すぐ次の瞬間にはほかのことをしています。この状態で思ったようないい写真(笑っている写真とは限りません、泣いている写真、怒った写真もいいですよ)を撮るのは、水中写真より難しいのではないかと思います。水中写真では36枚撮りのフイルムで1枚いいのがあるかどうかの世界です。では子供の写真では何が難しいのでしょう。それはスピードです。ただしこれは連射のスピードではありません。撮りたいと思ったときに撮れるかどうかです。つまりスイッチを入れたらすぐ撮れる状態になり、データの書き込みに待たされることなくシャッターが次々押せる、そしてシャッターを押した瞬間が写っているということです。

その点では、やはりフィルムカメラの方が優れています。とくにコンパクトデジカメではスイッチを入れて撮れるまでに5秒くらいかかります。短いようですが、子供は5秒間待ってくれません。またカタログ上に2秒で起動しますとあっても、部屋の中などで暗いときはストロボの充電もあるため、驚異的に時間がかかるものもあります。もうひとつはシャッターラグ。シャッターを押してからほんとに写るまでの時間差。カタログ上は速そうなものもありますが、液晶を見て写すときは注意がいります。液晶の反応は普通かなり遅いので、液晶を通して見る世界は今起こっていることの少し前です。つまりここだと思って写しても、もうその動作は終わっています。デジカメを持っている方はカメラの液晶を通して自分の指が動くところを観察すればいかに遅いかわかります。ピントもデジタルはビデオカメラ並にのんびりしているのもあります。

また液晶の反応の遅れについては、液晶を見て写さずに、光学ファインダー(通常のガラス穴)を見て写すといいです。

最近値段も下がってきたデジタル一眼レフだと反応速度に関する問題は一気に解決します。さらにデジタルの面白さは撮った後で画像処理ができることですが、一眼レフならセンサーが大きいので、画素数が低くても余裕のある画像処理ができます。たとえば子供の後ろにある不必要なものを消したり、色をきれいにしたり、変えたり、バックをぼかして子供を浮き上がらせたりできます。また慣れてくると子供がこっちを向いている写真の後ろに何もいない水族館の水槽。その次に撮った写真にたくさんの魚と下を向いている子供なら、切り貼りすればたくさんの魚と子供のスマイルの写真に仕上げられます。話は変わりますが、これをさらに歯科に応用すると治療前のスマイル写真を撮って、きれいに歯を直した後を想定したスマイル写真をデジタルで作ることができます。歯を削らずに、誰でもわかる形で予想写真を見ることができるので、たいへん喜ばれます。ただし色の情報の多さ、深みに対してはフィルムにはかないませんので、色を見る時はスライドフィルムを使います。これも近い将来デジタルに変わっていくと思いますが。

このようにデジタル一眼レフはいろいろな使い方ができます。費用の点ではカメラの交換レンズを既に持っているのであれば、一番いいコンパクトデジカメを買うよりもあと少しの投資で一眼レフが買えます。フィルムカメラ並に反応しますし、たくさん撮るので現像代を考えれば経済的です。さらにデジタル処理にも有利です。

子供の写真はとにかく同じ写真をたくさん撮ることです。子供はどんどん成長します。今日撮れるしぐさや表情は、明日にはもうしなくなっているかもしれません。こういうときフィルムを気にせずに何枚でも撮りなおしができるデジタルは子供だけでなくいろんな面で有利だと思われます。さらに先にも述べたように一眼レフであれば超快速です。また旅行の際、空港で最近厳しくなっているレントゲンの検査にも影響されません。

ではデジカメの長所は何でしょう?これは現像代を考えずに何枚でも撮れるという事。子供の行動は予想がつきません。1枚の傑作写真を撮るのに、数多く同じ写真を撮るというのが秘訣です。失敗写真は消せばいいし、すぐ見られるので失敗の原因がよくわかります。写真がうまくなる一番の近道はたくさん撮ることとそれをすぐ見られることです。つまりデジタルはものすごい可能性を秘めています。

なおカメラはアメリカで買ったほうが安く手に入ります。たとえばB&Hというニューヨークの店だとインターネットで買えますので税金もかかりません(www.bhphotovideo.com)。皆さんデジタルカメラでどんどん写真を撮りましょう。 (次頁に続く)

 

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