在ヒューストン日本国総領事館発

〜総領事館業務だより〜

こちらは在ヒューストン日本国総領事館です。当館が様々な日常的業務を行うに当たり、日頃から御理解と御協力を頂いておりますことに対しまして、この場をお借りしまして御礼申し上げます。

ヒューストンの街はかなり蒸し暑くなって参りました今日この頃ですが、皆様方はいかがお過ごしでしょうか。この暑さは何回経験しても慣れないと感じている方は少なくないと思います。室内と室外の気温の差が激しくなり体調を崩しやすい時期ですので、是非とも体調管理にはお気をつけて下さい。

さて、「領事事務」は総領事館の重要業務の一つであり、その中でもパスポートやビザの発給、在留届の受理等の窓口事務が大きな比重を占めていますが、この他にも邦人の方々が巻き込まれた事件や事故等に対する対応も極めて重要な仕事であり、かつ非常に神経を使う仕事でもあります。

今回は貴重な紙面をお借りして、最近少なからぬ邦人の方々が経験された身近なトラブルを紹介することを通じまして、今一度、皆様に米国で生活される際の注意すべき基本的事項につき御理解を深めて頂き、是非楽しく、また、有意義な生活をお送り頂きたいと念じております。 

 

◎テーマ1〜不法滞在の疑いを持たれないために

米国での入国・滞在許可に関する事務は米国連邦政府の移民帰化局(Immigration and Naturalization Service 通称INS)が行っています。この関連でINSは不法滞在や不法入国の取り締まりも行っておりますが、特にテキサス州及びニューメキシコ州とメキシコとの国境沿いでは外国人が不法入国を試みることも多いことから、主要道路に監視所を設けパトロールを実施する等監視活動を強化しており、とりわけ昨年9月11日の米国同時多発テロ以降、その傾向は強まっております。このような状況の中で、同地域では不法滞在の疑いで邦人の方が勾留や拘束されるケースが時々発生しております。以下具体例を紹介します。

 

具体的なトラブル例

(例1) 米国での滞在期間延長を目的に、米国〜メキシコ間の入出国を繰り返していたところ、米国入国時にINSから細かいインタビューを受けた上、不法滞在の疑いを理由に勾留されることになった。

 

(例2) INSによる米国への入国審査の際、審査官からの質問に対して、虚偽の回答をしたことが発覚してしまい、不法滞在の疑いを理由に勾留されることになった(審査官の英語が理解できずに曖昧な回答をしたことが「虚偽の回答」と受け取られたケースも存在する)。

 

(例3) メキシコ国境沿いでドライブをしていたところ、INSのパトロールから パスポートの提示を求められたところ、不所持であったことから、本人の滞在資格の確認のために長時間拘束されることとなった。

 

領事担当者からのメッセージ

昨年の米国同時多発テロの影響もあり、昨今、不法入国・不法滞在を防ぐため、INSでは入国審査を非常に厳しくしていることが伺えます。従いまして、米国への入国や米国滞在に当たっては十分な注意が日頃から必要であるといえます。米国への出入国に関する法令その他の点で疑問や不明な点がおありの際は、事前にINSに照会・確認されることをお勧めします。

例1については、米国での滞在期間は、必ずしも米国に入国する度に新たに付与される(延長する)わけではなく、単に一時的に他国に出国し米国に再入国した場合は基本的には滞在期間が延長されないので十分注意が必要です。

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