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上野 (Sushi Bar & Grill Kubo’s) |
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私は食べることや飲むことが大好きで、気が付いたらサラリーマンをやめて自身で日本食レストランをやっておりました。しかし、だからといって私はいわゆる食通というには程遠く、たとえば、秋の夜長は、スーパーで7〜8ドルの白ワインを買って来て、オーブントースターであぶったうるめいわしにレモン汁をジュッとかけてこれを肴に、グビリといただく、そういうので幸せと思える安上がりな「のんべえ」でしかありません。この私がワインのことをガルフストリームに書こうと思ったのは、店を開いて1年半、それなりに見たり聞いたりしてアメリカでのワインの飲み方に思ったことがあったからです。
アメリカはワイン後進国?? 当店のマネジャーのあきら君はかつて日本でワイン会社に勤めていただけにワインにはなかなか詳しくいつも教えを請うています。その彼のおかげで、当店はヒューストンの日本食レストランの中では比較的充実したワインの品揃えを持っているほうだと自負しています。しかし当店でオーダーされるアルコール飲料は圧倒的にビールが多く日本酒、ワイン、リカーを抑えて全体の60%を占めています。もちろん日本人のお客様は「とりあえず」ビールがあって、お酒や焼酎に移っていくというパターンですが、アメリカ人のお客様はは最後までビールで食事をするというのが多いように思います。それもそのはずでアメリカは世界一のビール生産と消費を誇るビール大国なのですから、皆さんビールが大好きというわけです。
アメリカのワイン生産量は世界で第4位、消費量は第3位ですが一人当りで見ればなんと34位です。(ちなみに日本は生産量25位、消費量14位、一人当り消費量48位です。)そしてアメリカにおけるワイン消費の90%はカリフォルニアワインと言うのも驚きです。 さて当店のワインとなるとアメリカ人の注文は白ワインがかなり多く、それもかなり有名な会社のカリフォルニアのものに集中しています。確かにイタリアワインでも良く売れるものもありますが大勢はカリフォルニア産です。そういうわけで当店のワインリストもカリフォルニアワインが大半を占めています。 |
きっと、なぜ日本のようにフランスワインとかヨーロッパのでないのかとお思いになるでしょう。それから、寿司や魚ということもあって白ワインが多いと言うのはわかりますが、どうも白ワインはそれだけではなくいわゆる食前酒と してあるいはパーティー酒として飲まれていることが少なくないようです。これも、きっとワイン通は首をかしげたくなるでしょう。私は何人かのアメリカ人のお客様や販売業者にカリフォルニアワインばかり売れる理由について聞きましたが、どうやらこういうことのようです。
1) フランスワインは高級イメージがあり、価格も高いし、親しみがあまりないけれど、カリフォルニアワインはテレビなどで宣伝していて価格もお手ごろだ。(事実、スパーマーケットやリカーショップでもフランスワインはあまりなく輸入ワインとしてはイタリア、スペイン、チリ、オーストラリアなどがはばをきかしています。)
2) アメリカのほとんどの州でライセンスのあるディストリビュータを通じてワインなどのアルコール飲料を買わなければならないことになっていて、ディストリビュータが扱うワインのみが小売店やレストランに置かれることになる。だからディストリビュータが安定して利益を確保できる商品がどうしても多くならざるをえない。
この他にもいくつかの理由があるでしょうが、どうもこれは簡単にいってしまえば、彼らの生活習慣としてはワインよりビールを好んだと言うことでしょう。そしてアメリカ人はフランスやイタリアのような食事とともにワインを飲むのではなく、ビールより高級なワインをお祝いの時などに食事なしでも飲むような習慣もはじまった。 そういうわけで、アメリカはワイン後進国かと問われればきっとヨーロッパの人々は即座にイエスと答えそうです。しかし、最近のアメリカのワイン産業の発展は目覚しく、ワインの飲み方にもその自由な発想がいずれ世界的に受け入れられていくのではないかと思います。
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